[お葬式のマメ知識]

2022年08月10日

当社は葬儀のご依頼だけではなく、ご遺体の搬送のみでも承っております。当社の寝台車搬送業務の価格は低めに設定されているようで、受注もしばしばございます。先日も、大阪府の警察署より、広島県の葬儀会館までの搬送をさせて頂きました。お若い学生さんが不慮の事故でお亡くなりになられ、ご家族、親族様がすでに警察署にお集まりでした。大阪での火葬や、ご家族様ご自身での広島までのご遺体の搬送など、いろいろなことを想定されていらっしゃいましたが、当社の代表が丁寧にご説明申し上げ、当社が搬送を請け負い、葬儀、火葬は地元広島で行われることとなり、葬儀会館までお連れすることとなったのです。当方の寝台車に、故人様と、そのお母さまが同乗を希望されましたので、同乗して頂き、長い道のりでしたが搬送させて頂きました。息子様を先に無くされる悲しみは、言葉にならないと思います。お母さまも、まさかご自身がそういう事に直面するとはお思いではなかった、とのこと。当然です。自分自身に当てはめてみても、その深い悲しみは想像を絶するものがあるのではないでしょうか。正直、お声掛けする言葉が見当たらず、車内はほとんど静寂のままお連れいたしました。広島の会館へお連れする前に、ご自宅へ寄らせて頂きました。息子様へお母さまのお声掛けに、胸を刺されるような感覚がございました。会館へお連れした後には、深い感謝を頂きました。こちらこそ、お大事になさってください、とお声掛けするのが精一杯。葬儀のお手伝いを心よりさせて頂くことしかできませんでしたが、搬送業務は無事に終えることができました。弊社がかかげる「これからのお葬式」は、ご遺族様の「これから」を応援したい、という意味を込めておりますが、応援する言葉が見つからないときもございます。人の心を大切に感じられるよう、これからも業務に精進してまいります。スタッフ