両親は私が小学生の頃に離婚し、それからは母と二人暮らしでした。高校を卒業してからはバイトをしながら専門学校に通い美容師になるための勉強をし、家を出ました。美容師の見習いになってからはほとんど休みなくやってきて実家に帰るのはお正月くらい。大阪に住みながらも寝屋川の実家に帰る時間がなく4〜5年が過ぎました。
母が倒れたと聞いたのは叔母からの電話で、癌にかかっていると聞き、検査の結果で余命宣告され、呆然となりました。しかし、半年の余命宣告を待たず1か月ほどで母は亡くなったのです。
母の訃報を聞いた時、私は美容室で働いていて、母の死に目にも会えず、目を閉じた母としか会えませんでした。身内は私と叔母だけで、どんな葬儀をしてよいかも分からず叔母に相談すると、寝屋川市に小さな葬儀を専門にしている葬儀社があるとのことで連絡することに。動揺してうまく話せない私に丁寧に対応下さり、遺体の安置スペースがあるその葬儀社にお願いすることになりました。
通夜は行わず、一日で葬儀と火葬を行う式を選びましたが、母に付き添える部屋やシャワーも使えたので、お別れまでの間、久し振りに長く一緒に過ごすことができ、ずっと言えなかった感謝の気持ちも話せました。
家族だけのささやかな葬儀でしたが丁寧に進めて下さり感謝しています。ありがとうございました。