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2022年08月29日 [お葬式のマメ知識]
お葬式の事前相談には予備知識が必要です。
先日より事前相談を頂いているご家族がおられます。と言っても直接お目にかかった事は無い方なのですが(電話相談のみ)熱心に何度も問い合わせを頂いております。お電話でのやりとりだけなので、深い事までは聞けませんが、お身内がどうやら、入院中で、そろそろ・・とのお話でした。ネットで検索していただいたお客様ですが、葬儀屋のホームページは「地域名 家族葬」等で検索すると、まずは検索順位が上位の葬儀業者サイトが出現します。上位に表示されるサイトはグーグルがユーザーに対して良心的、サイトがユーザーの求めるコンテンツを用意している等で検索順位を決めています。その昔はデタラメなワードを無数に自社のサイト内に忍び込ませ、検索順位が上位に表示されるなんて事も有ったようですが、さすがに今のネット検索は優秀で、上位に表示されても中身が無いようなサイトは検索圏外になります。話が脱線してしまいましたが、そのご家族と何度かご相談をさせて頂く事になるのですが、葬儀の相談を顔の見えない方に説明するのは、この業界に入って何十年も経つ私でさえ簡単では無いので、質問をされている相談者様はもっと難解な話だと思います。何が難解なのか?「葬儀代が分かればいいんだよ」「葬儀をする場所が決まれば良いんでしょ?」いえいえ、そんな簡単な話では無いのです。
葬儀費用って幾つもの項目が折り重なっていて、一般の方が口頭で説明を受けても一回で理解するのは不可能だと思います。今日話す内容は葬儀費用ってどこまでが葬儀代なんですか?って話です。よく分からないですよね?一般の方が考える葬儀費用って式場に祭壇や遺影写真が飾ってあって、故人の入られたお柩が安置されている。黒い制服の葬儀社スタッフが参列者を案内している。宗教者(寺院、神式の斎主など)が作法をして、遺族親族、ご友人などが焼香する。通夜振舞いの食事をし、翌日の葬儀。霊柩車に故人の柩がご乗棺。イメージではこんな映像が浮かび上がるのでは無いですか?はい、間違いではありません。しかし、そもそも論になりますが、勘違いをされたまま相談をされる方も多々見受けられます。葬儀費用は大きなカテゴリに分けられているのを、ご存じ無いと思います。まず最近で一番大きな勘違いとは、宗教者のお布施やお礼が葬儀代金パックに含まれているのかと言う質問です。答えは含まれていません。宗教者と葬儀の関連性は高いですが、宗教そのものを販売するような事を行う葬儀社はございません。もしあったとしたら、それはそれで問題だと思います。どのお家にも過去を辿れば菩提寺が有り、神道なら神社が有ったはずです。何かがきっかけで、お付き合いが途切れてしまい、今はもう来て頂ける方が居ない時は、私たちが、ご紹介をさせて頂く場合が有りますが、あくまでこれは葬儀の代金では無く、ご遺族が宗教者に渡すお礼なのです。葬儀費用とは祭壇や棺、写真、ドライアイス、ご遺体の搬送に使う寝台車、葬儀をする式場費用、人件費等。立替費用自治体に支払う火葬料金。これはお住まいの地域の火葬場へお支払い頂く費用です。変動費用どなたかの葬儀に参列された時に渡された事が有りませんか?お礼状の入ったお品です。香典返しではなく参列して下さった方に、お渡しして故人を供養するという意味で「供養」と呼ぶことも有りますが、これも使った数で金額が決まります。通夜振舞い、精進落としの接待費もここに含まれます。宗教者へのお礼ご遺族が直接、宗教者様に渡すものです。要約するとこのようなカテゴリで構成されているのが葬儀費用です。葬儀社の葬儀プラン紹介には葬儀費用以外の変動費などはご遺族の人数や参列者数によって大きく変動しますので記載されていません。葬儀社に直接出向いて相談するのは抵抗があるかもしれませんが、その葬儀社の雰囲気、精度の高い見積もりをしてもらえます。ご心配事は時間の余裕がある時に葬儀社での面会相談をおすすめします。代表者